今現在の東京の放射線レベル、確かに空間被ばく線量だけで計算すると世界平均よりも低いのです。

地球で生活している限り、私たちは宇宙線や天然放射性核種からの放射線など自然放射線により、内部被ばくおよび外部被ばくを受けています。
被ばくの程度は、大地、構築物や食物中・空気中などの放射性核種濃度等、多くのパラメータに依存し、地域的、時間的変動があります。

世界平均でみると、これらの要因によって人間は年間2.4mSvの放射線被ばくを受けているのです。

今日の東京大学発表の本郷での放射線量を例にとると、

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多い時間帯で0.2μSv/h⇒0.2×24時間×365日＝1752μSv/年=1.752mSv/年

となります。

世界の平均自然放射線被ばく量（mSv/年）をみると

イギリス　2.2
イタリア　2.2
アメリカ（デンバー）　4.0
中国（陽江）　6.0
そして、ブラジル（ガラパリ）が最高の10です。

単純に考えると、世界平均よりは低いのです。

因みに福島市では0.5μSv/h×24時間×365日=4380μSv=4.38mSvであり、アメリカ以上中国未満の数値になります。

ご自分の地域の放射線量を計算してみてください。

あなたの都道府県の放射線量経時的変化⇒こちら

ただ、これは大気中の放射線量のみを計算した場合です。

食品・水などからの経口摂取する放射線量は無視しています。

今現在の量で考えると、これを加算したとしてもこの世界平均から外れることはありませんが、

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今後、食品・水・海洋汚染が深刻になった場合は、これに加算して考える必要があります。

また、この自然放射線と人工的な放射性物質による被曝は同じにできないという考え方もあります。

特に、プルトニウムについては、少ない放射線量としても吸入してしまうと高い確率で発がんすることを以前にお話ししました。

そして、今現在が安全でも、最近ニュースでも専門家が話し始めた最悪のシナリオを迎える可能性がゼロでは無い限り、福島はもとより、宮城、首都圏などの数百キロ圏内にいることは、ある種の覚悟が必要になるのは確かですね。

私の外国人の友人たちは、半分は帰国してしまい、半分は残っています。

最悪のシナリオを迎える可能性は低いから心配ないと考える友人は、こういったことを知りながら日本に残っています。

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安全策を十分にとりたい友人は、迷った末に日本を離れてしまいました。

私は・・・このブログを皆さんに発信しながらも、何が正解かわかりません。

原発から3キロのところに残っておられる家族もいらっしゃると聞きます。

おばあちゃんが介護が必要で、避難所生活が耐えられないからと息子さんと残っておられるそうです。

そこは、確実に危険な圏内ですが、それを知った上での決断です。

離れたくても離れられない。

また、離れられるけれども、住み慣れた土地を離れない。という決断もあるでしょう。

せっかく地震の難を逃れたのに、こんな残酷な究極の決断を迫られるなんて。

原発は、日本に住む多くの人の人生を� ��えました。

日本の国自体の運命をも。

日本の経済は・・・観光産業は・・・日本はこれからどこへ向かうのでしょうか。