2012年3月23日金曜日

興奮百科事典 NEO!! : モリニュー問題の解決、再訪


久しぶりに、哲学的な一人ごとを書きます。書きながら自分の頭を整理するのが目的です。ですから、あなた。難しい言葉が並んでいるからといって真剣に読もうとしないでください。いつものように適当に読み流してください。(前回の記事を憶えていて関心があるという方だけちゃんと読んでください。ちょっとだけいい話です。)

モリニュー問題の解決!!という、2011年4月11日の記事を書いた後、モヤモヤしつづけています。


サッカーのフィールドを作成する方法

もし生得的な観念があるならば、すなわち、物を見たり聞いたりする以前に、だから生まれた時にすでに有しているような観念があるならば、それは個別の知覚モジュール(おおまかにいって、五感のこと)に条件づけられたものではありえません。そして、もしモリニュー問題に否定的な答えが与えられるならば、一般に観念は経験的にしか獲得されないことになります。(以下で書くのは、この一文がきわめて怪しいということです。)

で、実際に、先天的盲目状態から目が見えるようになった被験者を使って、心理学的な実験を行った結果、モリニュー問題に否定的な答が与えられたのです。
ここまでが、前回のまとめです。


mntは何を行います

とはいえ、生得観念を認める立場はどういうものかといって、それが上の主張に尽きるわけではないのです。むしろこの立場を捉えたものとしてはまったくその本質をとらえていないと言わなければいけません。
たとえばライプニッツは生得観念を認めるのですが、観念と表象(さしあたり、知覚イメージのこと)が本質的な関係を持たないと主張しました。つまり、ライプニッツは、観念を所有しているかどうかについてモリニュー問題ではテストできないと考えたのです。だから、彼はモリニュー問題を問題として認めないはずです。
(そのかわり、彼は文脈原理に近いもの、あるいはsalva veritate(真理保存的置換の原理)というものを考えていました。)


水と大気汚染を改善する方法

もっと言えば、モリニュー問題は経験論的なバイアスがかかった生得観念説の定式化を前提としており、その定式化を認める限りでのみ有効な問題なのです。

先の認知心理学的な実験は生得観念説 vs 経験論の対立について何を示唆できたことになるかというと、きわめて否定的なことしか言えないと思います。哲学史的にみると、実はこの歴史的対立にたいしてあの実験は何も議論を前進させる貢献をしなかったことになります。というのもモリニュー問題そのものには、ごく限定された有効性しかないからです。(別の問題には有効な貢献ができても、この歴史的対立には貢献しない。) というのも、そもそもモリニューは ignoratio elenchi(論点取り違えの誤謬)を犯していたからです。



These are our most popular posts:

NEO - 辞書すべて - goo辞書

NEOの意味は?goo辞書は無料で使える日本最大級の辞書サービスです。 ... エヌ‐ アイ‐シー‐ユー【NICU】: 《Neonatal Intensive Care Unit》低体重児や先天性のハイ リスク疾患がある新生児に対応するための設備と医療スタッフを備えた集中治療室の 略称。 read more

ダーウィンの進化論って本当に正しいのですか?(1/5)

2011年10月24日 ... それこそニッチです。 キリンが独占せずに「単独で占めている」ニッチとは、具体的に どういうニッチなんですか。ぼんやりしたお化けニッチですかね。 >「他の動物は届か ないので、木の葉は最初からエサにできないだけです。」 ウイルス進化説 ... read more

LOMBROSO

当時、ロンブロオゾの論敵の一人にチャールス・ゴアリング博士がいたが、その彼ですら 「服役している囚人の大半は、平均的人間より身体的に劣っている。 ... このように現代 において犯罪者の生物学的マーカーを研究する者を、「ネオ・ロンブロジアン」と呼ぶ。 read more

ジェリー・フォーダー - Wikipedia

この項目「ジェリー・フォーダー」は途中まで翻訳されたものです。 ..... このためには、「 ウマ」の象徴の発生のはっきりした特性が、何かが「ウマ」の発生であると決定する はっきりした特性と法のような .... そこでは、ネオダーウィニストが「悲惨なほど無批判的 」であると言われ、ダーウィンの進化論について「種の表現型を形作るうえ ... 言語学者や 言語哲学者の中には、フォーダーが自ら「極端な」といっている先天説を批判している者 もいる。 read more

Related Posts



0 コメント:

コメントを投稿